僕と三人のいじめっこ

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「ちょっとユウ君! そんなアバズレとの過去の思い出に浸ってないで、早くファイナルヘヴン計画の準備をしなさいよ!」  突然メメロンチョが僕の鼓膜に声を浴びせかける。  そうだ、僕はあの三人のいじめっこたちを神の身元へ送るための大事な使命を遂行しなくちゃいけないんだ。  僕は作業台に向き直るともう原型を留めていないネズチューの尻尾を口に入れて、舌先で転がしながら目覚まし時計とリモコンを連動させるための作業に没頭した。  その横でなぜか雪緒ちゃんは微笑みながら僕を見ていた。  ◆  そしていよいよ計画実行の日がやって来た。  僕は朝早くから学校へ登校し、教室の隅にある掃除用具入れに手製の時限装置を仕掛けると、近くの薬局で買った酸性の洗剤とアルカリ性の洗剤をその中へ注ぎ込んだ。 「ふふ、これで準備完了、あとは楽しみに待つだけだ皆死ねばいいクヒヒ」 「何が楽しみにだって?」  ――え? 「朝早くから学校に来て何してるのかと思えばねぇ」  そこにはいじめっこ三人組がスマホを片手にニヤニヤしている。 『ふふ、これで準備完了、あとは楽しみに待つだけだ。皆死ねばいいクヒヒ』   三人のスマホからはさっき僕が言った声が聞こえてくる。     
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