天振名逸

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「待ちたまえ! 妙な気を起こすな。 まずはその刀を此方へ渡せ。」 「く!出来ん、刀は武士の命…」 「武士の命と、魔法少女の命!どちらが大事だぁ?テンプルナイツさんよぉ。」 「何!?」 「飴野茉穂は無事だ、 だが、今君が選択を誤れば俺はこのリモコンのスイッチを押すよ。」 加賀久能正李の遥か後方へと視線をやると、一台の巨大水槽が安置してあり、中には飴野茉穂の姿が!! 「何だそのリモコンは!? ボタンを押すとどうなる!?」 「さぁ、どうなるかな? 試してみようか? 開発中の新薬が水槽へ投入される。どうなるかは誰にも解らんが、見たくば俺を斬ってから君が結果を観ると良い。 ついでに私亡き後で観察日記も代わりに書くが良い。」 「そんな事はせん。 刀は渡す。ただし飴野茉穂を解放しろ!」 「くっくっく、良い返事だ。 あとそれから甲斐摂津尼模儺礼太くん。起きているだろう? 君の解説魔法を使って章を切り替えろ。次章から私が主人公だ。」 「く、何でお前なんかに…」 「早くしろ!茉穂くんがどうなっても良いのかあ?魔女になる薬かも知れんぞお!?」 「くっ!解ったよクソ野郎!」
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