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「くくく、ふはは!あーはっはっは!!」
諸君、改めまして今日は!
加賀久能正李だ。
科学班研究ラボへ検体を取り返しに来た建斗頼土と甲斐摂津尼模儺礼太だったが、
私は飴野茉穂を人質に交換条件を提示した。
「望み通りお前を目線キャラにしてやったぞ。さあ飴野を解放しろ。」
ナレーターくんが私にマイクを寄越す。
「まだだ、そちらの天ぷら侍が条件を満たしていない。」
「くっ、…受け取れ。」
建斗頼土は腰に挿していた刀を私へと寄越す。
「ふふふ、良いだろう。
では茉穂くんを解放しーてやるんだや。」
リモコンには12桁のボタンが付いており、各所の用途がある。
右上が投薬のボタンなので、間違ってもこれだけは押してはならない。
私は最新のテクノロジーに対して細心の注意と敬意を払い粉骨砕身する。
先ずは水抜ボタンを押し、
茉穂君の入った水槽から水を排出させる。
「早く茉穂を解放しろ!」
「そうだ、水槽を開けろ!」
「いや、先に水を抜いておかないと開いた途端部室が水浸しになるだろうが!」
こいつら他人の研究室だと思ってお構いなしに言いたい放題だ。
因みに抜かれた水は壁際に設置した洗濯機に注がれ再利用される。白衣やタオルの汚れが激しい為、サイクルは早く洗濯は必要不可欠なのだ。
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