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第1章 サッカー戦術予想図 私は、2009年の2月に、サッカー聖書というタイトルの本で、ダブルウイングシステム(0トップ)を発表した。 その3ヶ月後。 欧州チャンピオンズリーグの決勝でマンチェスターUと対戦した、バルセローナの指揮官のグアルディオラ監督が、センターフォワードを置かないメッシの0トップを具現化したのだ。 0トップとは、前線の原型は3トップなのだが、センターフォワードは、トップ下に下がって、引いて、その選手は守備をさせる。 センターフォワードを1人も置かない代わりに、両サイドのウイングを、相手最終ラインのギリギリの場所に、張らせるのだ。 そのセンターが、バルセローナのメッシ選手だったのです。 しかし両サイドのウイングは攻撃専門で残す。 つまり、守備役と攻撃役の割合は8対2。 元々、0トップの成り立ちは、8人で守って、2人を攻撃要員として前線に残すという
ことから生み出された。 監督としたら、積極的に攻めたいために、前線に3人は残したい。 しかしそれだと、相手が圧倒的に攻めてきた場合、後ろの7人だけで守らなければいけない。 つまり、相手が8人で攻めてきたら、1人マークする人数が足らなくなる。 しかし、相手が圧倒的に攻めてきた場合、3トップのサイドのウイングを、両方とも下げて、マークをさせたら、前線に残る人数が1人になってしまい、それだと攻撃的に攻める姿勢を崩してしまう。 そこで監督は考えた。 相手がボールを持っているときは、センターのフォワードが、トップ下に下がってもらい、守備をしてもらおう。 その代わりに、ウイングの2枚は、常に相手の裏を突くように、前線に貼り付いてもらおう。 つまり、守備役が8人で、攻撃役は2人。 すると相手が圧倒的に攻めてきても、余裕ある8人で守って、ボールを奪ったら、前線に残していた2枚で、積極的に
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