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『ええ。元々神仏に供えられた塩には、食塩には無い【お祓い】や【お清め】の効果があるのですが、地面、つまり大地に関わることであれば、一層強くその効果を発揮します。どうぞ覚えておいてくださいましね』
「わかりました。ありがとうございます」
「適材適所、やな。手にした道具やら武器になるものをどこでどう使うかや」
春ばぁが続けて教えてくれる。
「なるほど。これって、撒けばいいの?」
「それはな、その時が来たらわかるねん」
「へ?」
「自分が通信できる、一番上の存在に教えてもらうんや。教えを乞いたいです、ってな」
「乞いたいです。……うん、わかった」
「なんや。拍子抜けするな」
「え?」
「あんたが噛みついて来んとは……」
「ふふっ。ここしばらくで成長したのよ、私だって」
「まあ、ちょっとだけな。爪楊枝の先程や」
「細かっ!」
「ふぇっふぇっふぇ」
「そうだ。ねえ、春ばぁ。私昔こんな環境に混じって居た事ってあった?」
「こんな、てどんなや」
「んー、異種族混合戦?」
「ふ~む。どやったかなぁ」
「覚えてない?」
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