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『明日から、巡ってみたい場所がいくつか御座います』
「あ、はい!」
『美緒様にご縁のある場所を、一つずつ浄化していきたいと思うのですが』
「よっしゃ。端から潰すか」
「潰すって?」
『地図を塗りつぶす、みたいな意味ね~』
なるほど。ママありがとう。
ああ、このノリ。やっぱりいいかも。
「ほな、うちはちょっと寄り道してから合流しよかいな」
『お願い申し上げます』
「映美ちゃん、行くのね。大丈夫?色々辛くない?」
茉莉ちゃんが心配するのも当然だよね……。
ひどい目にあってる場所だもの。
私も少し心配。
前みたいな事に……ならなきゃいいな。
『あの時は、まだ他界から間がなくて色々な事に馴染んでいない上に、それに乗じた蜥蜴の罠で混乱しました。……それに、この度は私一人でもありませんし』
「私は頼りないですけど、みんな居るから大丈夫よね」
「私も行くから、何かあったら私に憑いて!」
茉莉ちゃん、男前発言。てか自ら憑依希望、ちょっとシュールだね、ふふっ。
「最終手段で頼んまっせ。まあ、うちが行くさかいに鈍くさい子が居らん限り大丈夫や。なあ?」
くっ……。なんでそこで私を見るかな。
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