3.ついに出会いました。

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 まさか、可愛いと思わせようとわざとそんな仕草をしている訳でも無いだろう。そんなあざとい真似を、この賢そうな面立ちの少年がわざわざ自分にするとは思えない。 「――あ。いや、君は随分と絵の印象と違うのだなと思って」 「へ?」  言われている意味が分からず、美月がレオンハルトを見つめ返す。 「君の絵を買ったんだよ。僕が。青い背景から透き通るような白さの肌を晒した君が――ンぐぅッもがが……ッ?!」 「ひぃぃぃぃぃ!!」  あたふたとしながら、美月は咄嗟にレオンハルトの口を両手で塞ぐ。レオンハルトは驚いて目を白黒させているが、口を塞いだ美月本人も何がどうしてどうなっているのか、頭の中がパニックで自分がしていることにも気付いていない。 (ちょっと待って! 落ち着け! 私! 途中からまさかと思ったら、まさかの私の自画像売られてたー!?)     
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