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『ねえねえ影月くん』
『はい?なんですか?』
『湊って玩具持ってんの?』
『は?玩具…あー…大人の方の玩具ですか』
『そうそう。どう?』
『まあ持ってるって言ってましたけどね。舐める練習してたーって酔ってる時に言ってました。その時の顔めっちゃ可愛かったんですよ』
『…舐める練習ぅ?それはまた凄いな…』
『ですよね。でもすげえ上手かったし可愛かったしいいとこ見れたんで良かったです』
…と会話通りに湊に伝える。
「あああ…そうだ。なんかそんなことあったような気がするなあ」
顔をすんごい赤くして答える。シャッターチャンス!!
…スマホを一瞬だけ起動させ、光の如く写真を撮った。やりぃ。影月くんにおーくろ。
「…今何かした?」
「んーん?別にー」
バレてなかった。よしよし。
…あ、そうだ。湊は古城が泣いてたの知ってんのかな?
まあこいつの場合知ってても知らなくても言葉には出さないだろう。そういう奴。
こういうところに惹かれたんだな。影月くん。
気持ちはすげえわかるよ。俺もまあまあ経験あるし。
…古城の過去は、どんなのかな。俺は優しくないから泣かせちゃうかもね。そうなったら全力で慰めさせてもらうけど。
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