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「それは幸せな限りです、ノリカさん。」 俺は傷だらけの手で、彼女の小さな手を握り返しながら微笑んだ。   そして左目の傷に触れた。 この傷に誓う。 彼女にはバレてはいけない。  バレたらこの夢のような幸せが一瞬で、終わりを告げるから。 だからね、俺はこれからも全力で隠しきるよ。
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