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家族を失おうと、目が見えなくなろうと必死に生きようとする彼女。 悲劇のヒロインなのに、それを感じさせない明るい笑顔。 失敗しようと、諦めない心。 気がついたら、彼女の全てに惚れていた。 俺は心を入れ換え、真面目に働き、真面目に暮らした。 彼女にも会いに行った。 断られ続けたが、交際を申込み、やっとの思いで付き合ってはや一年。 ついには、婚約までにこぎ着けた。 本当は君を縛って外に出したくない。 近づくモノを排除したい。 その見えない瞳に俺だけを映して… 俺はそれだけ貴女を愛してる。   だってな、貴女は俺の独りぼっちの世界に差し込んだ1つの希望(ひかり)なのだから。
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