2 魔神世界の長老

2/5
56人が本棚に入れています
本棚に追加
/412ページ
「しかし、面白い仲間じゃのう。  ワシが暇だから「白雪王子」の話をしてやったら、お主に代わる代わるキスを始めての。  誰がお主を目覚めさせるか試しておったわ。ハハハ(念波)」 ・・・わざとだろ、このエルフ。 白雪王子って人神世界でいうところの「白雪姫」の話か? 「お嬢さんたち、なんか物足りなさそうじゃのう。  お主、このわしが作った「毒りんご」食べてみるか?(念波)」 ・・・「いえ、結構です」 手を振り、速攻で断った。 そこへ美夜が、毒りんごを長老から取り上げ、無理やり私に食べさせようとする。 「さっきは不覚をとった。もう一度勝負だ! 」 ・・・「いやいや。また長い眠りにつきたくないから」 毒りんごを無理矢理、口に押し込もうとしている美夜に (耳打ちをし、「後でゆっくりキスしよう」と) 断りを入れ、 美夜は口惜しそうだったが、しぶしぶ諦めてくれた。 そういう危ない遊びはやめよう。また永い眠りとかつきたくないぞ。 ・・・少し果汁が入ってきたけど、大丈夫かな?
/412ページ

最初のコメントを投稿しよう!