(第3章)笑顔生活2

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(第3章)笑顔生活2

学校楽しい。 友達もいる。 お母さん大好き。 お兄ちゃん大好き。 おばあちゃん大好き。 おじいちゃん大好き。 単身赴任中のお父さんも大好き。 ………………。 心を押し殺し、キャラを作るでもなく 母と祖母は喧嘩なんてしていなかった。 祖父は見て見ぬフリなんてしていなかった。 父が家にいないのは離婚したからではなく単身赴任中だからだった。 全て私の中でなかったことにしたのです。 結果、このなかったことにしたことが原因で 笑顔生活が始まりました。 祖母が機嫌が悪い時には、 料理の手伝いや祖母が喜んでくれる ことに対して積極的に先回りしていった。 祖母が気づかないうちに、洗濯物をとりこみ、綺麗に畳む。 女性とはの勉強会の帰りに間に合うように パンケーキなどを焼いて帰ってきたらすぐに パンケーキが食べられるように準備しておく。 母がイライラしながら帰ってきて祖母に 強い口調で何かを言いそうになった時に テレビをつけて「お母さんこれみてー!」と オーバーなリアクションや態度をとる。 兄が祖父に怒られている時に、 祖父がいないと困るような事件を 起こすまたは発見して大声を出す。 など、1部無理やりなとこもあるが 誰も傷つかない。喧嘩しない。 の空間を作っていた。 それをすべて、 「ううん!おばあちゃん大好きだからお手伝い!」 などと、祖母に言いつつ自分に笑顔で言い聞かせていました。 後々考えてみると、ただ単に 自分の周りが平和であってほしいことと 私の中でなかったことにしたかったことを 引き起こさせないようにしているだけなんだと わかりました。 そんな生活をして4年が経ちました。 私は中学生1年生になりました。 家では誰も喧嘩しない ご飯の時にその日の話題やテレビで 笑ったりする理想の家庭をキープしていました。 ですが、中学1年の秋 いとこの妹たちが一緒に住むことになりました。
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