7人が本棚に入れています
本棚に追加
『あの…スミマセン…』
急に声をかけられたことと、
それこそ幽霊の類ではないかと思っていた心情が重なって、
ひどく驚いて振りかえった。
そこには、スーツ姿の女性が立っていた。
ひとまず人であったことに安心し、落ち着いてからゆっくり声をかけた。
「どうか…しましたか?」
『この場所に行きたいんですけど、道がわからなくて…』
「あぁ…これならこの坂を上っていった先にありますよ」
『ありがとうございます』
スーツ姿で、道がわからない。面接か何かなんだろう。
でも、こんな日に面接なんてついてない人だな…。
そんなことを思っていると…
最初のコメントを投稿しよう!