目を瞑る君の横顔に

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「……。」 今更だら、よく寝るな。 そんな一日に確実に20回は思うことを今日も恒例行事のように思った。 講義はとっくに終わり、まわりにいるの後ろにあるコンセントに群がっている数名。 おそらく携帯でも充電しながらなにか見てるんだろ、先生にバレて怒られてしまえ。 そんなことを思ったのは一瞬で再びまた俺にもたれ掛かっている付き合ってかれこれ……高校からだから5年半になる彼女様の顔を見た。 「……。」 「……。」 起きる気配、全くなし。 「(コイツ相変わらず睫毛長いなー。)」 まったく化粧をしていないわけではないがそんな隣で話してるぐらいではあまり香らないがここまで密着されると少し化粧の匂いがする。 見た感じマスカラの塗られていないので目元だけを見るとやはり高校生の面影もチラチラと見える。 「……ん。」 喉の奥から無意識に出たと思われる声に少しドキッとしたがさらに体重をかけてもたれてきた。 重いとたまに疲れているときは思うし寝ぼけたコイツの対処に骨が折れるときはあるが、 「なんだかんだ、」 これはこれで特等席で悪い気はしない。 と、いうことで誰もこの席は譲りません。
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