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「あぁそうじゃ、わしの名前は開運グッズ叩かれ様じゃ。ある宴会のビンゴ大会の景品だったのじゃがこの顔がムカつかれたのじゃろう。宴会の後にここに捨てられてしまったのだ」
「なんで開運グッズが神様なのよ?」
「八百万の力じゃよ。日の本の国は沢山の神で溢れておる。開運グッズに神が宿ったところで何がおかしいことがあろうか?」
それっぽくまとめられてムカついてきた。
「じゃぁあなたが本当に神様だって言うんだったら、何か力を見せてちょうだいよ」
「おう、そうじゃなぁ。ではお前の心の顔を見せてやろう」
「心の顔……?」
「そうじゃ、ブスは不幸じゃろ? 男にはモテないし、性格は歪むし。鏡は割れるし、屁も臭い。ほれほれムカついて来たじゃろう。その怒りをわしの頭にブチ込むのじゃ!」
「テメェ、何がブチ込むだ。私は男にモテないだけで、性格は歪んでねぇし、鏡も割れねぇし、屁だってそんなに臭くねぇよ!」
私は怒りをぶちまけると叩かれ様の頭を連続で叩いてやった。叩かれ様は叩かれることがそんなに嬉しいのか頬を染めて喜んでみせた。
「ほほう、わしは頭を叩かれると全身に力がみなぎるのじゃ! 行くぞ、叩かれ光線、ビビビビビ~~~~~ッ!」
声に合わせ叩かれ様の両目から光が飛び出してきた。私はあまりの眩しさに顔をおおった。
「え、なに、これ……」
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