第7章

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・・・翌朝。 「・・・んー・・・・んんっ・・・・」 暖かい朝の光とまどろみの中を彷徨いながら、朔哉は薄っすらと目を覚ました。 昨夜の戯れのせいだろう・・・重く気だるい身体を押しやって何とか向きを変える。 ところが・・・ 「んん・・・璃子・・・」 うわ言のように彼女の名を呼びながら腕を伸ばしてみるも、空を切るばかりで・・・あるはずの温もりが、そこにはなかった。 「・・・璃子?」 薄目を開けて時計を見ると、すでに9時半を回っている。 ( いつもなら、とっくに朝食を済ませている時間なのに・・・どうして起こしてくれなかったんだろう? ) 不審に思いながら、気だるい身体を起してベッドを下りた。 ( もしかして、風呂にでも入ってるのか? ) そう思ってバスルームへ向かおうとしたのだが・・・そもそも部屋の何処からも物音が聞こえて来ない。 「璃子?」 もう一度呼んでみたが、やっぱり彼女の返事はなかった。 それならきっとキッチンにいるのだろうと思い、部屋を出ようとした、その時・・・ 朔哉は、ようやく異変に気づいた。
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