日常

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日常

「じゃあまた後でね、みはる」 「うん、ミーティング、行ってらっしゃい」  お弁当の包みを片付けると早々に席を立った咲に、送り出すつもりで手を振る。 「咲、はやくー!」 「はいはい、今行くからー!」  来週末にある大会の情報がまとめられた資料を探しながら、咲は教室の入り口で呼ぶバスケ部の副部長に返事を返した。ちょっとだけ困ったような笑顔をわたしに向けてから、彼女は慌ただしく教室を出ていった。  水曜日はいそがしい。  いつも一緒にお昼ごはんを食べている親友の咲はバスケットボール部のミーティング、わたしはわたしで図書委員の仕事があるから、二人そろって慌ただしく昼ごはんをかきこむことになるのだ。周りのクラスメイトを見ていても思うことだけれど、最高学年になって、いろいろと任されることが増えた。しかし、それが何であるかは人それぞれだし、その内容に関する責任の重さもまた、人それぞれだった。
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