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性別が男、女の他にα、β、ωがある世界。
正確には。
男(α)、女(α)
男(β)、女(β)
男(ω)、女(ω)
の計6種の性がある。
α性
いわゆるエリート的存在であり、生まれつき能力が高く、カリスマ性がある。
社会的地位も高く、その数は少ない。
α性の女性は両性具有であり、妊娠させることも出来ます。
β性
性の約8割がこれにあたり、ごく普通の人間です。
β同士で結婚するのが一般的です。
αに多少の劣等感はあるが、努力で補う人も多いです。
ωの発情期に誘惑されることもあるが、理性で抑えられます。
ω性
繁殖に特化した身体の構造を持つ性。
その数はα性より少ない。
差別なども多く、社会的地位も低いため、一般的に自分の性を隠そうとする傾向があります。
(自分の性に絶望して自殺するケースも有)
思春期頃から約3か月に一度1週間ほど続く発情期が訪れ、性別を問わず相手を発情させるフェロモンを発します。
薬で発情をコントロールできますが、体質によっては効かないこともあります。
ω性の男性は子宮を持ち、男性やα性の女性と性交することで妊娠出産します。
ω性の女性は他の女性よりも女性ホルモンの分泌量が多いです。
α性とω性には“番(ツガイ)”という本能的性質があり、恋愛や結婚よりも強い結びつきを持っています。
ω性の人がα性に性行為と共にうなじを噛まれると、番になり、生涯のパートナーとなります。
レイプなどによる番を避ける為、番の無いωは首にリングをはめています。
番になると、発情期が無くなり、番の相手にしか発情せず、
それ以外の人との性行為をωがすると、体が拒否反応を示します。
番によるαとの結びつきは一生続くものであり、
α側から引きはがされてしまうこともあり、番を失ったオメガは精神的ストレスから二度と番を作ることが出来なくなってしまう場合もあります。
番という性質を失っても発情期は訪れ、番でない相手との妊娠出産は可能です。
運命の番
αとΩがお互いのフェロモンに(発情とは関係なく)、惹かれることがあります。
その相手とは一目見た瞬間に感じあい、必ず相思相愛状態になります。
しかしこれはとても稀なケースです。
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