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残されたのは三つの扉ともう一つ、ポーチに入っていた腕輪。悪寒に煽られながらも付けてみれば
「ア゛ア゛ア゛ァ゛ァァー!!?」
激痛が走る、その痛みで何も考えられず、唯々、叫び続ける。
少し立てば…
「…!消えてる…」
痛みで注意がそらされている?間に消えた腕輪、恐らく食い込んだのだろう。否、同化したか…。
「…大丈夫?」
「なんとか、な」
「な、何だったんですか?」
「見てたろ?俺は解らん」
「学習装置さ☆」
壁の高い位置にテレビが出現する、どうやらあそこにも門の創造が仕込まれているらしい…。
「何もしなくても成長できるのか…!」
「いや、経験値1.5倍」
「な・ん・だ・そ・ら、ゲームか」
「気にするな☆」
「断る」
そう言いながら「くっ…キング」と書かれた両開きの扉を開ける。
中は普通に広めの厨房のようだ、台の上に開かれたクリアファイルが有り、それには、様々な料理のレシピが載っている。…緑色のカードはちょっとよぐわがんにゃい…。
冷蔵庫、冷凍庫を開けてみたが、中は無く、虚しく冷たい空気が肌に触れるだけだ。
その他も、収納スペースはあれど、中は無い。
向かいの「錬成!創造!鍛錬!」と書かれた両開きの扉を開く。
中は普通の工房だ、鍛冶なんかをする感じの…。
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