3人が本棚に入れています
本棚に追加
工具等は一通りそろっている。が、素材となる物は欠片も無い。
「何もねぇな、おい」
「訓練をクリア出来たら報酬としてあげよう。個人の初回クリアで2倍、さらに全体の初回クリアで3倍の報酬をくれてやろう。頑張れ☆」
「人をおちょくって遊んでると痛い目に遭うんだぞ☆知ってるか?」
「知ってる☆」
「ま、やる気は無くとも、出来なきゃ戻れたところで死ぬと、旨いやり方だと思うよ?」
「そりゃどうも」
「まずは私が行こう」
「そのステータスじゃダメです」
「俺を殺すと面倒になる、としてもおかしくは無い。そういう事だ。つか速く飯にしたい。というわけでどーん」
周りを無視して厳重な両開きの扉を蹴り飛ばす。行く先も、解らぬまま
暗い部屋に青白く光る魔方陣が有る。よってそいつに突撃!、上に立てば体が光り、光の粒子の様な姿でバラバラになり、意識は途絶える。
次に目を開いたとき、煉瓦の四倍ほどのサイズの直方体の石を並べて作られた直方体の部屋だ。
「赤い線を越えたらスタートだぞ☆」
「あいよ~」
そう言う通り、2mほど前に赤い線が書かれている。越える前に準備運動を始める。
「…よし」
準備運動を終え…。
「ダーッシュ」
赤い線を越え、一歩目、踏んだ石のブロックが揺れる。
「?」
最初のコメントを投稿しよう!