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「なるほど」
全てが理解できた僕はすぐさま部屋を出る。
その足で階段を降り浴場の方へと向かい、急いでシャワー浴びる。
シャワーを浴び終わり急いで自分の部屋へと戻って服を着替え、メモとiPhoneを持ってまた一階へと降りた。
家の様子からすでに兄貴も父さんも家を出た様だ。
途中、居間をチラリと見るとビールの空き缶がテーブルの上に散乱していた。父さんだ。
ここのところマスコミの取材やらで父さんは相当参っている。ストレスも溜まるはずだ。
そんな事を思っているとある名案が頭の中に浮かんだ。
兄貴に連絡して森咲さんの事をずっと監視して貰えば良いのではないだろうか。
未来は変えられない。森咲さんが死ぬ事に変わりはないが、兄貴に監視して貰えば何か手掛かりがわかるかも知れない。
すぐさま兄貴に今考えついた事をメッセージで送信した。
玄関に着きドアを開けるとそこには鳴だけがいた。
家の中では分からなかったが、外は照りつけるような太陽が空に有るだけで雲一つない快晴だった。
「おはよう、行くわよ」
そう言った鳴はこんなにも暑いのに長袖のTシャツに長ズボンを履いている。
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