127人が本棚に入れています
本棚に追加
「なるほどね。 橋愛は自殺ではなく何者かに殺された可能性があるって事ね」
僕のベッドの上で我が物かの様に胡座をかき、手にはオレンジジュースの入ったコップを持ちながら相棒の牧鳴はそう言った。
今日もまだ初夏ではあるものの、エアコンをつけなければ溶けてしまいそうな暑さだ。昨日の夕方の様な気温ならどれだけ過ごしやすい事だろうか。
「鳴、ちょっといいかい? 」
そう言うと鳴は首を傾げてオレンジジュースを飲み干した。
それを飲み干すと、何? と言わんばかりの表情を浮かべた。
「何で僕の部屋なんだ? 」
「何でって、学校より近いからよ。 こんな暑い中学校まで行けって言うの? 」
鳴はそう言うとオレンジジュースを僕の目の前のテーブルに置いてある空のグラスの横に置きエアコンのリモコンを弄り始めた。
「ちょっと、そんなに風強くしたら目が乾くじゃないか。って、そんな事よりせっかく捜査部の部室があるんだからそっちを使おうよ」
「いいじゃない、ここでも」
最初のコメントを投稿しよう!