記憶の残香

手掛

「愛の事は残念だけど、自殺だ。 あんまり無理をするな。 今、俺や父さんもバタバタしているし捜査部は少しは休んだ方がいいんじゃないのか？ 」

僕達、捜査部に対して色々労ってくれているのが文面から読み取れた。
確かに今、僕の家は色々な事に追われてバタバタしている。

ただ僕達は依頼された以上捜査をしなければならない。それが僕がこの特異体質を活かして人の助けになりたいと言った時に父さんに課された条件だった。

「大丈夫。 心配しないで。兄貴も少し休んでね」

文章を打ち、メッセージを送った。

さて、どうしようか。

捜査は行き詰まってしまった。