手掛

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お腹は減ったが今から何かを買いに行く元気はない。 とりあえず冷蔵庫から水の入ったペットボトルを取り出して一気に口に流し込む。 冷たい水が喉を通り僕の体を冷やしてくれる。 ペットボトルの四分の一ほどの水を飲み干して冷蔵庫にしまった。 少しはお腹が膨れて満腹感を感じる事が出来たがそれでもまだお腹は減っている。 一旦部屋に戻ろうかと思った矢先に玄関から物音が聞こえた。 「ただいま」 兄貴の声が微かに聞こえた。 「おかえり」 そう返すと兄貴は居間の方へと来た。手にはコンビニの袋を持っている。それをテーブルの上に置くと、さっき座っていた椅子に腰掛けた。 僕も先程まで座っていた椅子に腰を掛ける。
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