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「残念だけど、本当だよ。 けど防ぐ方法はいくらでもあるんだ」
得意げにそう言った。
未来さえ分かっていたならそれを防ぐ事など容易い。
僕はポケットから一枚の紙を出してそれを見た。
そこにはこう書かれていた。
中学校から一番近い駅のすぐ近くの交差点で交通事故が起こる。
二台の車が交差点で接触し、その衝撃で飛ばされた一台が歩道に勢いよく飛んでくる。
その先に原君がいた。
時刻は夕方から夜にかけて。
明日の僕はこの事を鳴に伝えてほしい。
「どうやって防ぐの? 」
鳴の目は真っ赤に腫れていた。
「これを」
そう言って昨日の僕が書いたメモを鳴に渡した。
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