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原君の家は一軒家で、休みの日は鳴とよく二人でお邪魔していたので何度も来た事がある。
鳴はまだ息を整えている様なので僕が代わりにインターホンを押した。
程なくして女性の声が聞こえた。
「はーい、どちら様ですか？ 」
原君のお母さんだ。
「こんにちは。 僕、健君の同級生の坂です。健君居ますか？ 」
「あー！ 遊君！ごめんね 今、健はもう出たのよ」
少し来るのが遅かったか。
原君のお母さんは僕が原君を遊びに誘ったのかと思ったのかいつもの調子でそう答えた。
「健君どこに行くって言ってました？ 」
「えっ、駅で待ち合わせたんじゃないの？ 」
えっ？ 駅で待ち合わせ？
何で原君のお母さんは知っているんだ？
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