後悔

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「ど、どう言う事ですか? 」 「健、遊君と駅で待ち合わせしてるって言ってついさっき家を出たのよ」 何だって?どう言う事だ。僕はそんな事を言った覚えがない。昨日の僕が原君に言ったのか? いや、それは絶対にない。交通事故が起こる駅にわざわざ原君を呼び出す意味がない。 僕は突然の事に驚きを隠せないでいた。 振り返ると鳴は信じられないといった様な驚きの表情で目を見開き佇んでいた。 「僕は言ってないんですけど…… 」 「あら?そうなの? けど健は言ってたわよ」 やはり原君は僕と待ち合わせをする為に駅に向かったのか。何故だ? しかし今はそんな事を考えている場合ではなく、今すぐに駅に向かわなければいけない。 「わかりました、ありがとうございます」 そう言ってインターホンから遠ざかった。
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