幼い少女のような声で

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 やあ、君。また来てしまったんだね。今、丁度クライマックスを迎えるところだよ。あの蜘蛛が死ぬとどうなるのか、君も興味があって戻って来たんだろ? ……どうしたんだい? そんな顔してさ。そうか、また全て忘れてしまったんだね。この世界の事を。ここがどこか知りたいんだろ? 君にこの話をするのは何度目だったかな。まあ、じきにわかるさ。ここがどこであるか、君が何者であるかも。そして始まりであり、終わりである理由もさ。  さあ、始めようか。それができるのは君だけなんだから。
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