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丁度、第一開発部で1年半掛かりの、ある大きな開発プロジェクトがスタートした。
僕は課長からそのプロジェクトのPM(プロジェクトマネージャ)を任された。
そんな大型プロジェクトのPMになるのは同期よりも早かった。
小林で大丈夫なのか? という空気をヒシヒシと感じた。
事業部長や部長が課長を呼んで大丈夫なのかと確認していた。
課長が大丈夫だと言い切ったので、事業部長も部長も、しぶしぶ承知した。
計画では7ヶ月後には100人近いチームになるプロジェクトも最初は8人でスタートした。
この8人が、これからPMである僕を補佐する中核メンバーになる。
そこに小夜子も入っていた。まだ、1年目の小夜子には荷が重いと思われた(実際、1年目の社員で、そのようなプロジェクトに加わる者は今までいなかった)が、これも小夜子が強く希望して参画したようだった。
小夜子は優秀だったので、特別に認められた。
予想通り、小夜子には少し難しかったが、持ち前の頑張りで勉強をしながら十分付いて来ていた。
それで無くても、休出もある忙しいプロジェクトなので、その上に勉強もしなければいけない小夜子は体力的に厳しかったと思う。
このようなプロジェクトは実はチームのコミュニケーションはとても必要だ。
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