ラブドール

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「いや、その後」と言ってからしまったと思った。 「あれ、小林主任、その後、一人帰りましたよね。誰かと呑みに行ったんですか?」と追求された。 「いやいや、帰ったよ」 「え-、怪しい。誰か家で待ってるとか」 まさか、君とそっくりなドールと楽しい時間を過ごしたなんて言えない。 言葉を濁したらそれ以上の追求はなく、ホッとした。 次の呑み会の日、少し悪戯心が芽生えた。 もし、小夜子のドールを裸にしていたら、今晩の夢の中でどうなるのだろう? 朝、小夜子(のドール)を裸にしてベッドに寝かせてから出掛けた。 いつものように1次会で帰ると、ベッドの中から小夜子がお帰りなさい、と声を掛けてくれた。 心の中で「やった」と思った。 上着を脱いで、ベッドに腰掛けて(カバーを)めくっていいかい?と訊いた。 小夜子は少し顔を赤らめ(た様に思った)、コクっと頷いた。 僕は、そろりとカバーをめくった。 美しい肢体がそこにあった。 冷静に考えれば、いつも見ているドールそのままなのだが、こんもりとしたバスト、ピンク色の乳首、少しくびれた腰、そして小さく薄いアンダーヘア、適度な太さの太股とそれに続く足、すべてが、美しかった。 「触ってもいい?」乳房の方に手を伸ばして訊いた。     
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