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「はい・・・」消え入るような小さな声で応えた。
乳房は驚くほど柔らかくハリがあった。
僕は添い寝して、左手で彼女に腕枕をし、右手で彼女の乳房をまさぐった。
そして・・・、不覚にも、そのまま寝入ってしまった。たとえ夢であっても、そのまま、先に進むべきだった。男としては。
・・・情けない。でも、良い夢だった。
翌朝、目が覚めると、僕に腕枕されたまったく動かない小夜子(のドール)が僕を見て微笑んでいた。
その後3週間は基本的な設計作業が佳境を迎え、忙しくていつもの呑み会は開催できなかった。そしてドールも動かなかった。
設計作業が一段落した週末、呑み会を開催した。一区切りしたので、みんな、何となくはしゃいでいつもより盛り上がった。
前回の成功体験(?)をもう一度味わいたくて、その日も小夜子(のドール)を裸にしてベッドに寝かせていた。
家に帰り、寝室に入ると、ベッドの中から「おかえりなさい」と声がした。
「ただいま」スーツをハンガーに掛けながら言った。
「遅かったのね」
「うん、仲間達と食事してた。ごめん、待った?」
「ううん、全然」
「シャワー浴びてくるね」
それからの事は、(夢なのだが)文字通り夢のようだった。
バスタオルで身体を拭き、ベッドに潜り込んだ。
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