紅く染まる、明日はジンクス語り

夜中と写真と誕生日プレゼント

　寝る前にベッドの上でスマホをいじる癖はなおらない。例えそれが、目が悪くなることにつながる、と言われようと。慣れた手つきで写真投稿サイトへログイン。投稿された写真を一枚一枚見ていく。
　…綺麗だ。見ていくとあまり見ないアイコンの人が、綺麗な夕焼けの写真を投稿していた。丁度日没だろう。オレンジから夜の色へ空が変わっていく。…こんな写真撮る人いるんだ。
　そのアイコンの人「ザキ」をクリック。他の写真も見ることにした。風景をよく撮るようだが、どうやら人物も撮るということがわかった。女の子や小さい子ども。おじいちゃん。年齢も様々、表情も様々。釘付けだった。…どんな人？　そんな興味からプロフィールをみる。…え！？ほんと？　頭に驚きと本当なのかという疑問が行き来する。こんな人は知らない。アイコンは本人だろうか？自分の大学の人の顔を全員覚えている訳ではないのだが。
　ザキさんは、夏希と同じ大学の同じ学部、しかも同じ学年だった。