第1話 アトモビウスの腕輪

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両親を亡くして 何をしたらいいか わからないという エリ。昨日危険な町の外から命からがらやって来たと言う。両親は得体の知れない兵隊たちに殺されてしまって、自分だけ隠れていきのこったらしい。 ジータは盗賊王になる夢を エリに聞かせた。 いつか金持ちになって、エリに美味しいもの沢山食わせてやるよ。 エリの夢はなんだ? 夢? そんなのわからないよ。 じゃあさ エリの夢がみつかるまで 俺の手伝いをしないか? ジータは思いつきで言ったが、一人より二人のほうが、楽しいに決まってる。 盗賊なんて、私やったことないよ。 なーに難しいことなんてないさ。ちょっとコツさえつかめば、エリにでもできるさ。このままじゃ、飢え死にしちゃうだろ? ジータはきずかなかったが、もうさっき会ったこの娘に好意を抱いていた。 とりあえず、川で水浴びでもしたらどうだ? 服も着たままなら恥ずかしくないだろ?
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