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ライブななんにも問題が起きずに順調に進んでいた。
「……みなさん、私のライブ最後まで来てくださってありがとございました。えー、次で最後の曲なんですけど…」
私がそう言い見渡すととライブに来てくれた人たちは「えー、」や「アンコールほしい」と言ってくれていた。
その時、ふと、おかあさんが目に入った。おかあさんはいつもと変わらない優しい目でこちらを見ていた。
おかあさんを見つめているとふと思い出した。
私はおかあさんに恩返しがしたくて、この曲を書いたんだ、と。
「……え、最後の、曲は私を……支えてくれた人、おかあさんに、向けて書いた曲なんです。私が、歌い手になるきっかけをくれたおかあさんに、せめてもの恩返しの意味を込めて書きました。」
私を産んで育ててくれて、支えてくれたおかあさんにおくる曲。
「聞いてくださいーーーーMOTHER」
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