雨の日

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雨の日は楽しい。 みんなは憂鬱とか言うけど俺は違う。 なぜなら、俺は雨の日だけ、すきな人の元へ行くから。単純だろ? 俺の好きな人は、黒髪に着物を着ている。最初、幽霊みたいで物騒なんて思ったけど笑ってる所を見て、可愛いなんて思ってしまった。 「お主、今日も来たのか?」と隣で彼女が言う。 だが、俺は答えない。答えてしまうと彼女は消えてしまうから。 彼女にはいなくなって欲しくないから、今日も無視をする。 無言のまま、雨が止むのを待つ。 嗚呼、雨なんて止まないでほしい。 二人っきりの時間が永遠に続いてくれるのだから。
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