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アイリが恐い人と言っていた医者と科学者に見付かったのだ。
「タク、ここに隠れてて。居なくなるまで、絶対に出て来てはダメよ。あなたは何も悪くないのだから」
アイリはそう強く言い、使われた事のない暖炉の中にタクの身を押し込めた。
そして、アイリはタクの作った靴を脱ぎ、一人外に出て…………
──ガシャン。
しばらくしてタクの耳に聞こえて来たのは……重い鉄塊の何かが、倒れた様な音だった。
暖炉から出て、窓からそっと 外を覗く。
医者と科学者の側で倒れていたのは、
……アイリだった。
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