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「本当はさ、怖かったから部屋にこもってたんだよね?俺達やっぱ男だし、佐藤さんはあまり居ないから」
「タケさん!そんなことは無いんです。あ、違うそんなことは無い。あれ???」
「ほら、ね?」と視線は真大さんの方へ。
「んー、俺もたまに混むと帰りが21:00過ぎちゃうから、穂乃果ちゃんとは少しずれるんだけど。それでも心配はするよ?だって、犯人捕まってないし」
「穂乃果ちゃんも甘えたらいいのよー。ここに暇人がたくさんいるんだからー!」
「佐藤さん……」
「穂乃果ちゃん歩きでしょ?しばらくみんなに甘えちゃいなさい」
「はい……」
その後はみんなが違う話で盛り上がっていたので部屋に戻り、持ち帰っていた仕事をして就寝する。
それから二週間。
朝も何となく気まずく、コーヒーだけ飲んで仕事に行き、雨じゃない日は特に走って帰ることが増えた。
でも、また二人で話したい気持ちも強く、部屋には雨が降りますようにと逆さまのてるてる坊主がカーテンレールの端にちょこんと掛けてある。
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