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夜遅いのに、ダンボールの音とかでお隣に迷惑かけてないといいんだけど……
そっと一階に降りていくと電気は消えている。
パチッ!
「きゃぁぁぁぁ」
「うわぁぁぁぁ」
突然ついた電気にびっくりしながら、後ろを振り返ると、一人の男性が立っていた。
「ごめん、ビックリさせちゃった?」
そう言ってしゃがみこんでる私に手を差し伸べてくれる。
「だ、大丈夫です……ただ、誰もいないと思っていたので驚いちゃって」
「あ、聞いてる聞いてる!新しい入居の人だよね!俺は小菅真大。今日は残業で遅くなったけど、ほかの男二人のうち一人は出張。もう一人は深夜にしか帰って来なくて、女性も一人いるんだけど、その人旅行会社の人でほとんどいないに近いかな?」
そう言って可愛いピンクのマグカップに、冷蔵庫から微糖のコーヒーを入れて渡してくれる。
「ありがとうございます。あの、このコップ使っていいんですか?」
「それ、君専用ね?」
「あ、私、横山穂乃果です。よろしくお願いします」
「穂乃果ちゃんか。よろしく!もう案内してもらった?」
「見学の時に一通りは」
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