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「あ!そうそう。今ご飯作ってるのが、宮下健。通称タケちゃん。駅前のホテルのレストランで働いてるからご飯が美味しいんだよ。で、慌てて出ていった人見た?」
コクコクと頷くと、その人は高校の国語教師で、緒方大介。通称だいちゃん。昨日まで出張でいなかったが、着替えに帰ってきただけで、慌てていたらしい。
「女性の方は?」
「明日かな?帰ってくるの」
「違うよ、今夜だよ!カレンダーちゃんと見ろよ……」
そう言ってサラダにスクランブルエッグ、ベーコンをワンプレートで乗せてコーヒーと一緒にテーブルに運んでくれた。
「美味しそう」
「でしょ?朝ごはんは元気の源!たくさん食べて」
「いただきます」
一口食べて、ホテルのモーニングだ!と言うと、二人とも笑だし、みんなが同じ反応をするという。
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