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あれからというもの、鏑木先生はちょくちょくゼミの場に顔を出し、ヘラヘラと私に話しかけてくる。
今まで一度もゼミで会うことなんて、なかったのに。
「今夜、ご飯食べいこーよ」
『予定があるので』
「この後、ふたりで飲みに行かない?」
『行きません』
「なんで?」
『彼氏がいるので』
「今度の休みさー、デートしようよ」
『するわけありません』
鏑木先生って、、、こんな感じだったんだ。。。
なんていうか、、 、チャラい…?
女の子を誘うのなんて、日常茶飯事なんだろうな、と思わせるような、軽快な誘い文句。
こんな風に、他の学生にも軽く声をかけているんだろうか。。
と言っても、この大学に女子学生なんて、本当に数えるほどしかいないんだけど。
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