第四章

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【起】 外で雪がしんしんと降り積もる中、僕は暖房で暖まった家の中で、壁にかかった時計をちらりと見やると溜め息をついた。 「……暇だなぁ」 誕生日だというのになぁ。 唯でさえ独りの予定だった所に、こんな雪が振ったんじゃあ……、今年もボッチ誕生日確定だな。 僕はこたつの中にもそもそと入ると寝っ転がりながらもテレビのリモコンのボタンを押し、録画していたアニメを見始める。 今期は中々面白いのがないのがかなり残念だが、いい暇つぶしになるか。 だがそんな時だった。 何者かが窓ガラスを叩く音が部屋の中に響いた――  
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