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【転】
ヤクルト配達員の女性は何故かオロオロし始めたので、苛ついたアタシは手に持っていた配達名簿を覗き込んだ。
すると名簿にはアタシが住んでいるP棟では無く、隣のD棟の住所が書かれていた。
「あの~、その住所、右隣の棟ですよ? 此処はP棟です!」
アタシの言葉にヤクルト配達員の女性は名簿とアタシの顔を交互に見た。
「えっ!? ウソ~? 此処まで来たのにぃ~!」
ヤクルト配達員の女性は疲れ切った声で叫ぶと、その場に座り込んでしまった。
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