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学校終わって、バイトがなかったのでそのまま今日は帰宅した。
制服からジャージに着替えて、鞄から携帯とあの紙を出して、ごろりとベッドに寝転がった。
「さてと……」
とりあえずメールを入れてみるか。
なぜかわからないけど緊張して、携帯を打つ手が遅い。
しかし、なんて書けばいいのか……。
『こんばんは、斎藤芳史(ただふみ)です。
この前のカラオケの店員です。
メアドもらったので、送ります』
「こんなもんか?」
同じ学年の友達だったらもっと軽く、よろしく~なんて送れるが、年上となるとどう書いたらいいかわからない。
もっと丁寧にしたほうがいいのか?
意外と相手が忘れてたりしてる可能性もある。
どんなにベッドで寝がえりを打っても答えが出ないので、このまま勢いで送ることにした。
「おりゃ!」
送信のボタンを押すと、すぐに送信されましたとメッセージが出る。
それから俺は携帯を握ったまま、返信を待った。
十分…二十分…三十分…。
どんなに待っても返信はこなかった。
「あーそっか、あっちは社会人だ」
時計はもうすぐ夜の七時になろうとしていたが、
残業とかあるかもしれないし、返信が遅いのは当たり前だ。
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