序章

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 ちりん……ちりん……  鈴が鳴っている。  あぁまたこの夢かと思う。  ちりん……ちりん……  何度も何度も見るこの夢は前世で起きた出来事というのはわかっているが、具体的に何をしていたのかは思い出せない。  ちりん……ちりん……  ただ分かるのは、俺は座っているが金縛りにあったように動けず、四方から鈴の音が聞こえるということだけ。  ちりん… 「■■■■様、準備が整いました」  いつも決まった回数鈴が鳴った後、誰かに問いかける声が聞こえる。  俺は■■■■様って誰だと問いたいが声すら出ない。まぁ体すら動かせないが  そして……
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