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「つくも~」
「んぬぬぬぬ……何?」
「この前お前の机にラブレター入れたの俺だから」
「え!」
ぺち
「あっ」
すると、なんということでしょう。つくもが負けたではありませんか。
「やった! 姉御に勝ったぜ!」
「ねぇねぇ誠、それって本当?」
だるまが喜んでいるのはいいが、つくもは全く気にしていない。少しは勝負のことを気にしろよ……
「嘘だ」
「ええー! そんなぁ~」
俺がようやく嘘だということを伝えると、誰から見てもわかるほど落ち込むつくも。ここでやっとだるまがつくもの様子に気づく。
「姉御……安心してくれ。俺が勝ったのはたまたまじゃない。運命なんだ」
これは励ましているのか?分かりにくいな
「うん。きっとこれも運命……いつか私の机の中に誠のラブレターを入れるんだから!」
「その調子ですぜ! 姉御!」
全く話がかみ合っていないのに会話が進んでいく。
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