幼馴染

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 よくよく考えてみてくれ。  あやかしを助ける俺たちとあやかしを退治するあいつら……どうだ決して交わることなどないだろう? おそらくわかりあうことすら難しいんじゃないか。  しかも茜だけなら何とかなりそうだが、英輔は別格だ。あいつの考え方は固くて武士みたいな奴だったから、小学生で武士ならば、今は一体どうなっていることやら 「まーこーとー」 「!」  急につくもが抱き着いてきた。 「どうしたの? 難しい顔をしてるよ」 「あ、ああ」 「もしかして英輔と茜のことを気にしてるんでしょ」  さすがつくも、するどい。  つくもは幼稚園、小学校には行ってない。俺が言っている間はずっと指輪の中にいた。だから会ったことのない2人のことも知っている。
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