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昔々、大昔。
この世界には、神様だけがいました。
神様たちは、自分たちと、自分たちの創り出した動物たちとともに楽しく暮らしていました。
でも、それが、ずっと続くと神様は飽きてきました。
神様同士はお互いのことをよく知っています。それぞれに、名前やお仕事があります。同じことばかりの日常は、退屈だったのです。
そこで、神様たちは、大神様にあることを頼みました。というのも、この大神様、他の全ての神様を創った方なのです。色んな星、色んな世界を自分だけで見るのは大変なので、お仕事のために神様を増やしました。
他の神様たちは、ある日、ふと、思ったのです。
大神様に、お話が出来る動物を創ってもらおうと。
さっそく、神様たちは頼みました。すると、大神様は、分かったと言って、生命を誕生させる不思議な水を、神様たちにあげました。
神様たちは喜んで、その不思議な水を使いました。
でも、なかなか上手くいきません。色んな星、色んな世界で試してみました。そのとき、ある神様が、海の中に入れてみると、成功したよと教えてくれました。
そこで、太陽の近くにいる神様も自分の担当している星で行おうと思いました。
一粒、その不思議な水を海に垂らしました。
神様は待ちました。まだかな、まだかなと。
そうして長いこと待つと、海の生物が急に陸に上がり始めました。神様はびっくりしました。でも、まだ、自分とお話をしてはくれません。神様は、我慢して待ちました。
何年も何年も。
それから、ずっと先のことです。
ようやく、二本足で歩く動物から、とても知能の高い生き物が誕生しました。
神様はとても喜びました。とても嬉しくなりました。
それから、神様は、その動物たちに言葉と、道具、そして、文字を教えました。自分たちで、考えて、好きなように、色んなものを創っていいよと言いました。
初めて、自分たち以外に、創る立場の生き物が出来たのです。
神様は、それを見届けると彼らとは、たまにしか会わないことにしました。
飽きるのが恐かったのです。でも、心配はいりませんでした。神様よりも、数が増えました。色んな心を持つ者が現れました。同時に、悲しく思うようなことも起きたりしました。どうして、動物は増えたり、減ったりを繰り返すのかと思いました。
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