Track.3

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「誘ってくれて悪いけど。あたしがいない方がいいと思うよ」 「えぇ!? なんでですか? あたし達はミッシェル・ガン・エレファントみたいな本格派のロックがやりたくて、佐藤さんの力が必要なんです」 嬉しかった……けど……。 彼女たちはさん人の方がバンドとしていいのは確かだと思う。 あたしがもっと若ければ……。 ごめんなさい……おばさんでごめんよぉぉぉ!!! 三つ目のバンドはスタジオに入らず、ミーティングという名の飲み会しかやらなかった(みんな六コくらい年上のメンバー。全員男)。 しかも飲みだすと、下ネタばかりになるので、(てゆーか、なんで男は中学生レベルの下ネタしか言えないわけ? もっと大人なエロ話なら楽しめるのに) 七回目の飲み会から行かなくなった。 もちろん飲み会も大事だよ。 メンバーでご飯行くのって、やっぱ楽しいし……。 でも……。 楽器を弾かないバンドなんてやりたくないんだよ!!! 最後……これが一番最悪。 三つ年下のビジュアル系が好きな男。 スタジオも入ったし、セッションも楽しかった。 「メンバーを探しながら、二人で音を作って行こうよ」 とか……。 「海ちゃんはどんなバンドやりたいの?」 とか……言っていて、わりとうまくいっていたんだけど。     
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