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皆さん、今日はお集まりいただきありがとうございますだとかなんとか言って、乾杯をする。 パーティーというのもあって、頭の悪い歓喜の叫びが飛び交っていた。 誘ってくれた奴を見ると、近くにいた人と乾杯して、そして次々と他の人とも缶ビールをぶつけ合っていた。 まさか全員と乾杯する気か。 とてもじゃないが僕にそんなことはできない。 「おう、乾杯」 そして奴は僕のところまできた。 「それにしても久しぶりだよな。最近どう? 忙しい?」 「まあ、普通だよ」 「そっか」 そいつはそう言って、残った乾杯をしていない人のところへ行ってしまった。 自分から誘っておいて、適当に放置する。 こいつが特別なわけじゃないく、どこにでもあるよくある話だ。 その後に、知った顔の人や、自分の傍にいた人たちと乾杯をした。 もちろん笑顔でだ。 僕は、人から好かれたいと思うし、嫌われたりおかしな奴と思われたくない。 だがら笑う。 口角を上げる。 笑顔は自然に出るものだという人がいる。 作り笑いは、どうしてもぎこちなくなるからだそうだ。 だが、僕にとって笑顔は習慣だ。 笑わないと人は良い評価をしない。 当然だ。 表情のない人間が好きなんて奴は、性癖みたいなもの以外ないだろう。 「適当に焼いたから食べて」 お礼を言い、悪いと思ったので、焼く係を手伝おうとする。     
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