虜囚

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俺は何をやっているのだろう。 あいつを守ると決心しておきながら、 あんな事になってしまった。 求められたとしても傷つけずに上手くかわす事が出来た筈。 だが、 そうはしなかった。 なし崩しと言うより彼女の引力に抗えなかったというのが正解だ。 あの場で理性を保つ事ができなかった。 麗奈を女性として愛している。 多分ずっと前から。 あの時、強く自覚してしまった。 だが相手はほんの子供で、 寂しさから俺に頼っているに過ぎない。 いずれ大人になったら本当に好きな人が現れるに違いないのに。
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